猫の病気

猫の病気

【猫下部尿路疾患(尿石症)】
トイレに何度も行き排尿の格好をするが尿が出ていない、元気食欲がなく嘔吐している、尿の色が赤い、などの症状を示している(特にオス猫)は、尿道に細かい結晶が沈着し、尿道閉塞を起こしている可能性が非常に高いため、このような症状がみられた場合はすぐに動物病院で診察を受ける必要があります。

排尿障害があることに気がつかずにそのままにしておくと、尿が腎臓に逆流し、また尿中の毒素が全身に影響を及ぼして、非常に重篤な状態になることがよくあります。そうなると腎臓は尿をつくることができなくなり、急性腎不全となって、尿毒症を起こして命を失ってしまう可能性があります。

もし尿道閉塞が起こってしまった場合は、尿道にカテーテルを通してよく洗浄し、集中的な点滴治療などをすぐに開始しなければなりません。また、新たに発生する尿中の結晶成分を溶かすために、しばらくに間は特別な療法食を食べさせる必要があります。


【猫白血病ウィルス感染症(FeLV)】
猫白血病ウィルスの主な感染経路は感染猫との接触によるもので、ウィルスを保有している猫の唾液、涙、尿、血液、乳汁等に接触することにより感染します。妊娠中の雌猫が感染した場合は、胎盤感染(胎子が母体内で母猫のウイルスに感染する)なども発生しいます。

ウィルスに感染した猫の約1/3は、そのまま持続的な潜伏感染となり、新たな感染源となる可能性があります。これらの猫の多くは、ほとんどがウィルスに起因する疾患によって様々な症状を呈します。若い猫ほどウィルスに対する感受性が高く、感染猫の過半数は、感染後3~5年以内に死亡してしまう場合が多い恐ろしい病気です。

感染したかどうかは、動物病院で血液検査を受ければすぐに調べることができます。ただし、感染した猫でもその後ウィルスが陰性になる場合もあるため、必要に応じて再検査を行う必要があります。

不幸にして感染してしまった場合は、その症状により、注射、内服、その他で治療を行いますが、決定的な治療方法は残念ながらありません。多頭飼育をしている家庭では、できるだけ他の猫との接触を避け、ウィルスが陰性であれば同居の猫にはすぐにワクチン接種を行う必要があります。


【猫カリシウイルス感染症】
猫カリシウイルス感染症とは、猫カリシウイルスに感染することによって生じる感染症です。
「猫の風邪」、「猫のインフルエンザ」とも呼ばれます。

[ 症状 ] 発熱、元気・食欲の低下が症状主な症状です。その他の症状は多種多様です。
涙や鼻水、結膜炎、舌・くちびる・口の中・鼻の頭の潰瘍、肺炎(子猫がじっとうずくまり呼吸が荒くなったら要注意)のいずれかが見られます。
普通は約2週間以内には回復しますが、肺炎を起こした動物では死亡することもあります。

[ 治療 ] 原因ウイルスを直接退治する薬がないために、治療は主として対症療法となります。
脱水や栄養不良があればそれを治し、細菌感染を予防・治療することにより、猫が自分で病気を治していくのをサポートします。
場合により、インターフェロンを投与することもあります。

[ 予防 ] 一年に一回のワクチン接種で予防することが可能な病気です。


【猫ウイルス性鼻気管炎】
猫ウイルス性鼻気管炎の病原体はヘルペスウイルスと呼ばれる猫のウイルスで、感染した猫のくしゃみや分泌液などから感染します。

[ 症状 ] 3~ 4日で急に元気や食欲がなくなり、発熱がみとめられます。
そして鼻水がよく出るようになり、くしゃみも激しくなります。目も涙がよく出るようになり、涙眼になって結膜炎を起こします。
猫によってはヨダレが出る場合もあり、症状が出始めてから3~ 4日で最も病状が激しくなります。
通常の場合は、その後約 1週間程度で回復します。

[ 治療 ] 原因ウイルスを直接退治する薬がないために、治療は対症療法が主体となります。
脱水や栄養不良があればそれを改善し、細菌感染を予防・治療して免疫力を高め、猫が自分で病気を治していくのを助けます。

[ 予防 ] 年一回のワクチン接種で予防が可能な病気です。